人気ブログランキング |

手の治癒力

今回は身体心理学者、山口創さん著「手の治癒力」から一部抜粋した内容をご紹介させていただきます。

脈をとる看護婦の手の
あたたかき日あり
つめたく堅き日あり。

石川啄木の歌集「悲しき玩具」に収められている詩です。
肺結核を患ったため、長く苦しい闘病生活を送り、27歳という若さで亡くなりました。

冒頭に載せた詩は
病室で過ごす退屈な日々の中で、看護師の手の感触の違いを楽しんでいるという捉え方や、
自分の病状のゆくえを案じ、些細なことでも神経が過敏になってナーバスになっているという捉え方があります。
看護師よりも啄木のほうが、敏感に相手の変化を察知している様子に
治療する立場の私としては、ドキッとさせられます。

このように、啄木は闘病生活の中で”患者に触れる医療”について鋭く詠った詩を残しています。
d0340945_15220692.jpg

思ふこと盗みきかるる如くにて
つと胸を引きぬ―
聴診器より。

回診した医者が聴診器を胸に当てようとしたとき
「苦しい治療はもうやめたい」などと思っている心の内を盗み聴かれるような気がして、すっと胸を引いてしまったということ。

看護師の手と聴診器というハイテクな機器に対する感じ方の違いが表れていて面白いですよね。

現代の医療は科学の発展と引き換えに、”患者に触れない医療”が浸透しています。
この本を読んでいて、手が治す力はなんてすごいんだろう!という感動を交えた新しい発見と再確認ができ、
もっと多くの方にこの医療を感じていただきたいなぁと強く思いました。

エルドラードがお届けする医療はまさに患者さまに触れる医療。
より満足できる医療を提供できるよう邁進してまいります!
d0340945_15065311.jpg

担当 鈴木






by eldoradoshonan | 2016-09-28 11:37 | 鈴木 愉愉